おはようございます。
今朝は外で虫の音が・・
少しずつ秋が近づいているようです。
さて、最近、日本人の海外旅行者が減ったという話を。
円安だから・・
海外の物価が高くなったから・・
もちろん、それも大きいと思う。
でも今回、インドネシア旅行の準備をしていて、別の理由がわかったような。
海外旅行が、とにかく面倒になった。
昔なら、パスポートと航空券、それに現金を持って空港へ行けば、だいたい何とかなった。
入国カードが必要なら飛行機の中で配られる。
わからなければCAさんに聞けばいい。
現地に着いたらタクシーに乗って、ホテルの名前を見せれば連れて行ってくれる。
ところが今は違う。
今回のインドネシア旅行だけでも、ビザをネットで取得した。
バリ島へ行くので観光税もネットで払った。
そして昨日は、All Indonesiaという入国関係の手続きをした。
これも当然、スマホである。
しかも厄介なのは、いつでもできるわけではない。
入国の3日前から。
これは短い。
早めに旅行の準備を済ませて、あとは出発を待つだけ・・
というわけにはいかない。
実際にやってみると・・
ホテル名を検索する。
出てこない。
別の方法で入力する。
今度は画面が固まる。
これは何を聞いているんだ?
この番号はどこに書いてあるんだ?
一つずつ確認しながら、なんとか終了。
最後にQRコードが出てきた。
これをジャカルタの空港で、ピッ。
便利と言えば便利である。
紙を書く必要もない。
でも、やりながら思った。
これ、スマホを使えない人はどうするんだ?
スマホを持っていない人のために、空港でも手続きできるようにはなっているらしい。
しかし、パソコンのキーボードすらほとんど使ったことがない人もいる。
パスポート番号を入力してください。
メールアドレスを入力してください。
ホテル名を英字で入力してください。
さて、どうする。
まして出発3日前になって、
「この手続きをしてください」
と言われて、画面が動かない。
何を入力するのかわからない。
旅行慣れしていないシニアなら、
「もう無理だ」
となっても不思議ではない。
添乗員付きツアーなら助けてもらえるだろう。
では、添乗員のいないツアーはどうするのか。
旅行会社から、
「各自で手続きをお願いします」
と言われても、自分ではできない人は必ずいる。
そこで検索してみると・・・
あるわ、あるわ。
申請代行業者。
最初は思った。
こんなの、自分でやればいいじゃないか。
ところが実際に自分でやってみると、考えが変わった。
これは金を払う価値がある。

特にビザはそう思う。
パスポート番号を間違えていないか。
ビザの種類はこれでいいのか。
入国日は合っているのか。
本当にこれで入国できるのか。
海外旅行に慣れていない人なら、不安になるのは当然だ。
数千円払って誰かにやってもらい、
「これで大丈夫ですよ」
と言ってもらえる。
払っているのは、キーボードを打ってもらう料金ではない。
安心料なのだ。
なるほど。
代行業者がたくさんある理由が、実際に自分で手続きをしてみてよくわかった。
今の海外旅行では、スマホはもはや電話ではない。
航空券もスマホ。
ホテル予約もスマホ。
鉄道のチケットもスマホ。
タクシーを呼ぶのもスマホ。
地図も翻訳もスマホ。
カードの本人認証もスマホ。
そして入国手続きまでスマホ。
第二のパスポートみたいなものになってしまった。
だから今回の旅行で怖いのは、スマホの盗難だけではない。
置き忘れである。
私は以前、レストランで料理を取るためにスマホをちょっと置いて、そのまま忘れたことがある。
パリでもやった。
財布を忘れるより、スマホを忘れる方が旅行が止まってしまうかもしれない。
便利な時代になった。
確かにそうなのだろう。
でも、
便利になったのは、その便利さを使いこなせる人だけなのかもしれない。
日本人が海外旅行をしなくなった理由として、円安や海外の物価高がよく挙げられる。
でもシニアについては、もう一つ大きな理由があるような気がする。
お金はある。
時間もある。
まだ体も動く。
海外にも行ってみたい。
それでも、出発直前になってスマホと格闘。
それなら、
「もう国内旅行でいいや」
となる人は、これから確実に増えると思う。
そして、その一方で申請代行業者は増える。
なんとも面白い時代になったものだ。
デジタル化で消えたのは紙。
代わりに増えたのが、代行業者だったのかも・・