
おはようございます。
あまりに暑いので、涼しい所で、SNSの旅行記読んでます。
最近、ベトナムがやはり人気があるようで・・
ただ読んでいて、ちょっと違和感感じてます。
お洒落なカフェ。
海の見えるホテル。
清潔なレストラン。
綺麗に盛りつけられたベトナム料理。
確かに、今のベトナムはそうなのでしょう。
一昨年、ダナンやニャチャンを旅した時も、街はずいぶん綺麗になっなと。
海岸沿いには立派なホテルが並び、レストランも清潔。
ビールに入っている氷も、ほとんど気になりません。
昔は、氷が入っているだけで少し身構えたものですが・・・
そんな心配も、いつの間にかなくなっていました。
ベトナムも豊かになったのだと、素直に喜ぶべきことでしょう。
しかし、昔のベトナムを知っている者にとっては、少し物足りない。
あまりにも綺麗になりすぎた。
ベトナムから、匂いが消えてしまったような気がします。
昔のホーチミンといえば、ソフトシェルクラブ。
ディンティエンホアン通りにあった店まで、わざわざカニを食べに行ったものです。
殻ごと食べられる柔らかなカニ。
カニ肉がどっさり入った春雨。
見た目など気にせず、皿の上に豪快に盛られていました。

安くて、美味しい。
これぞベトナムという料理。
ところが今では、その店も有名になり、立派な観光店になったとか。
値段も上がり、一皿30万ドンほど。
それでも日本円で考えれば、それほど高くないのでしょう。
しかし、昔を知る者には、値段以上に何かが違う。
安いプラスチックの椅子に腰掛け、汗を拭きながら食べる。
店の外では、バイクの音。
ハノイでは、ビアホイという安い生ビールが・・
一杯数十円ほどだったでしょうか。
低い椅子に座り、ぬるいビールを飲む。
しかし、そのビールが何とも言えない匂い。
おしっこ臭い・・・
ビールが臭かったのか。
店の床が臭かったのか。
それとも、すぐそばの排水溝が臭っていたのか。
当時、ハノイに住んでいた日本人からは、
「そんなものを飲んだら肝炎になるぞ」
と止められたものです。
昔のアジア旅行には、そんな妙なスリルがありました。

もちろん、安全になった今の方がいいに決まっています。
病気になる心配をしながら食事をする必要もない。
しかし、旅人とは勝手なものです。
綺麗になればなったで、昔の雑然とした街を懐かしむ。
排気ガス。
ドブの匂い。
魚醤の匂い。
バイクのクラクション。
今のベトナムから、あの熱気がすべて消えたわけではありません。
ただ、旅行者が通る場所は、ずいぶん綺麗に整えられました。
清潔なホテルに泊まり。
評判のいい店で食事をし。
写真映えするカフェに入り。
綺麗な海を眺める。
しかし時々、あのおしっこ臭い生ビールが懐かしくなる。
もう一度飲みたいかと聞かれれば、微妙ですが・・・
あの頃のベトナムには、二度と戻れません。
最近、インドネシアのジャワ島が気になっています。
列車に乗り、島を横断する旅。
窓の外に田園風景を眺めながら、まだ少し泥臭いアジアを探してみる。
綺麗になったベトナムを喜びながら、昔のベトナムを別の国に探している。
なんとも勝手な旅人です。