どこかに行きたいなぁ

旅を夢見るブログです

茶碗が割れた




朝、茶碗を割ってしまった。

 

9年間使ってきた茶碗。

毎日、当たり前のように手に取っていたもの。

 

割れた瞬間、

「ああ、終わったな」と思った。

 

音より先に、そんな感覚が来た。


白地に、やさしい藍色の花。

派手じゃないけど、飽きない。


ずっと使っていた理由が、

こうして見るとよくわかる。

 

 

 

砥部焼の茶碗。

買った店は砥部焼の陶芸館。

 

家から1時間ほどのところにあるが、

朝イチで出かけた。

 

 

すると、なんと

同じ茶碗が、店の棚に普通に並んでいた。

 

まったく同じ形。

同じ色。

同じ花。

 

迷うことなく手に取った。

 

家に帰って、並べてみる。

 

新しい茶碗と、割れた茶碗。

 

裏の印も同じ。

見た目は、完全に同じ。

 

 

でも、違う。

 

右の茶碗には、9年の時間が入っている。

 

何気ない朝も、

ちょっとしんどかった日も、

全部、この茶碗でごはんを食べてきた。

 

少しのくすみや、

底のわずかな汚れが、

その時間を物語っている。

 

左の茶碗は、まだ何も知らない。

これから始まる、まっさらな器。

 

こうして並べてみると、

なんだかバトンタッチみたいだ。

 

「次、頼むな」

 

そんな声が聞こえた気がした。

 

同じ茶碗。

でも、同じじゃない。

 

今夜は、新しい茶碗でごはんを食べる。

 

たぶん少しだけ、

特別な一杯になる。

 

そしてまた、気づかないうちに

この茶碗も自分のものになっていくのだろう。

 

 

 

そして、もうひとつ気づいたことがある。

 


この茶碗いつ買ったのだろうとブログで調べてみると、

ちょうどこの日と同じ春分の日だった。

 

9年後の同じ日に、割れて、また出会う。

 

そんなこと、あるんだなと。

 

9年間、ありがとう。

 

そして・・

これから、よろしく。

 

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