今朝、ふと思ったこと。
カミさんは私と暮らしていて、何が楽しかったんだろうと。
今頃になってわかってきたような気がする。
それは、私の世話をするのが好きだったんだと。
朝のご飯から始まり、着る服まで・・
いろいろカミさんが決めていた。
今日、何が食べたいかと聞かれることはあったが、ほとんどはカミさんが作るもの。
それを私が美味しい・・美味しいと言って食べる。
これがカミさんの幸せだったのではと。
入院中も毎日病院に通ってくれた。
私の喜ぶ顔が嬉しかったのではと。
カミさんは何か自分にしてもらえるより、何かを人にするのが好きだったのではと。
だから、よく人を家に招いて自分の料理を振る舞う。
大変なんだからと言いながらも楽しそうな姿。
人に贈り物もよくした。
みかんの季節になれば、必ず友達に送っていた。
まめに美味しいところも調べていた。
愛媛生まれの私より美味しいみかんの産地を知っていた。
ミシンを買えば、何を作るかと思えば、人にあげるいろいろな小物作り。
自分の服や着物を材料に、財布やバックを作り、こまめに送っていた。
そのため、よく郵便局に連れて行かされたものである。
寝込んでからは、私に料理を作ってあげれないと、よくボヤいていた。
そんなに気にしなくてもと思っていたが、カミさんにとってはとても辛いことだったようだ。
私もカミさんが寝込んでから、カミさんの世話が生きがいだった。
入院先の病院は片道一時間くらいかかるところだったが、毎日、洗濯物など届けていた。
コロナのため、ナースセンターのところで追い返されていたが、それでも毎日通うのが楽しかった。
あまり食べれなくなってからも、スーパーに行けば何が食べれるのか探すのが日課だった。
私の作ったものを少しでも食べてくれると、それだけで嬉しかった。
人は、愛する人に何かにできることが幸せなのではと。
相手からされることではなく、してあげること。
これが幸せの基本だと。
今更ながら感じるお盆の朝である。
旅行に連れて行っても、カミさんの喜ぶ顔を見るが一番楽しかった。
カミさんはモロッコが一番気に入ってたようだ。