昨夜は、伊予さつまと言う料理を作っていた。
焼いたアジの身をコリコリとスリコギで・・
残った骨で出汁を取る。
擦り終わった身に麦味噌を加え、さらにコリコリ・・
最後に、だし汁を加えて出来上がり。
昔から貧しい漁師町で伝わる郷土料理である。
この漁師町。
山が迫って平野が少ない。
昭和三十年代まで麦を食べていた。
その麦飯を美味しく食べるために作られたのがこの料理。
今でこそ、関アジ、岬アジと称されるが、かつては安い魚。
その安い魚と、麦味噌と麦飯で作る庶民の贅沢である。
見かけからは想像できない絶品料理。
昨夜は美味しくいただいた。
この漁師町、仕事がないので昔はたくさんの移民を送り出した。
その関係でニューヨークやロサンゼルスに住む親戚も多い。
今でこそアメリカに住むといえば格好いいが、辛酸を味わって築いたアメリカ生活。
苦労は口に出さないが、言葉の節々から伝わってくる。
こんな貧しい町は、超保守のお国柄。
代々、自民党代議士を送り出してきた。
そんな田舎からも、今の政府への不満は聞こえてくる。
かつて全国の自民党員が選んだ人は石破氏だった。
それが国会議員の選挙でひっくり返った。
昨日、感染者数を示す地図を見て、ポツリとかみさんが呟いた。
東北、山陰、四国、九州は少ないね・・
みんな貧乏・・
ジッとしているのに慣れている・・
日本は広い。
狭い霞ヶ関の中で選ばれた人でなく、
全国の国民の意見に耳を傾けるリーダーでこの難局を乗り越えたい。
そんなことを、ぶっかけ飯を食べながら感じていた。
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