昨日の夕食は牛丼だった。
なぜか急に食べたくなった。
考えてみれば、前に牛丼を食べたのは・・
なかなか思い出せない。
多分、関空で三年前に食べたのが最後だったような・・
そんな曖昧な記憶である。
我が家にとって、牛丼は高級品である。
外で食べるなんて贅沢である。
そのために、牛丼といえば、家で作ったもの・・
どちらかというと、すき焼き丼に近いものである。
似ているようで似ていない牛丼。
惣菜生活が続いているので、この時とばかりに、牛丼を買いに行った。
どこで買うか・・
当然、吉野家である。
牛丼いえば、吉野家・・
これは学生時代から揺るぎないものである。
すき家とか松屋とか、なか卯とか色々あれども、やっぱり牛丼といえば・・
吉野家である。
同じようだが、どこか違う。
私的に言わせると、後味が違う。
吉野家は食べた後も、スッキリしている。
食べた翌日でも、また食べたくなる味である。
人によっては淡白と感じるかもしれないが、これが私にはあっている。
さらに、牛丼には紅生姜が必要である。
できれば、たっぷり載せたいところだが・・
残念ながら、昨夜は持ち帰り。
一袋だけ、紅生姜がついていた。
この紅生姜。
学生時代、金がないときは、これで腹を満たしていた。
若いときは牛丼の並では腹一杯にならない。
そのために、紅生姜を食べながら、お茶を飲んで腹を一杯にしていた。
その名残である。
牛丼を食べた後、その器の中に紅生姜・・
お茶はおかわり自由・・
紅生姜をつまみながら、お茶を飲んでいた。
そんな思い出が蘇る。
実は、先日、テレビで相棒を見ていて思い出した。
かの右京さんがたっぷり紅生姜をのせた牛丼を食べていた。
私のような人間がここにもいる・・
なんか、同類に会えた気がした。
そんな記憶があたまにあったのだろう・・
昨夜、急に牛丼を食べたくなった。
これは、世に言う刷り込み作用というのだろうか・・
ドラマの中に売りたいものを登場させておくと、販売促進になると言うのを聞いたことがある。
見事に、その策略にはまったようである。
何はともあれ、満足な昨夜のディナーであった。
さて、この牛丼。
一つ知識を仕入れた。
それは、「あたま」と言う言葉である。
昨日注文してものは、肉だけ大盛りを頼んだ。
すると、容器の上に「あたま大盛り」とシールが貼られていた。
なんのことだろうと考えると、どうも上に乗る肉を「あたま」と呼んでいるようだ。
初めて知った。
よく食べている人なら当たり前のような知識だと思うが・・
何しろ、三年ぶりの牛丼。
知らないうちに、牛丼の世界も進化するようである。
さて、今日も牛丼が食べたい。
連続、牛丼というのも芸がない。
一日置いて、明日、また牛丼を食べることとしよう。