昨日の主治医の機嫌はすこぶる良かった。
外来の患者が少なかったのだろうか。
いつも待たされる診察が定刻に始まった。
前回から使っている傷当てパッドの調子がいいという。
よく吸ってくれるらしい。
これから、これで行くから注文しておいてねと看護婦さんに指示していた。
今まで使っていたのは、試供品らしい。
おいおい、そんなことええんかいな・・
治療をしながらの会話は来週の京都行きの話。
被写体はなんですかと、主治医の方から質問があった。
主治医と私は写真という共通の趣味でつながっている。
十年ほど前に、菊間のお供馬という祭りで出会った。
この祭りは子供が馬に乗り、参道を走り込むという写真を撮るのには絶好の題材。
毎年、たくさんの写真愛好家が集まる。
そこには、三脚の上にカメラとレンズを合わせると百万以上するものが並ぶ。
県内の高級カメラが勢ぞろいしたのではないと思うくらいである。
そして、その持ち主は全員高齢者。
あるところにはあるものです。
その祭りの時、私は気づかなかったが、診察の時に菊間に行ってたでしょと彼から言われた。
それからは、診察のたびにカメラの話をする機会が増えた。
そんな私と主治医の関係である。
彼は自分で撮った写真でカレンダーを作り、病院内に配っていた。
私も、前の職場でカレンダーを作って配布していた。
結構、評判が良かった。
一部にではあるが、外部の宣伝用にどうだという声もあった。
写真を撮るものにとって、一番の喜びは人に見てもらうことである。
だから、コンテストに応募したり、さらに個展を開いたりもする。
今の私はそんなパワーはない。
ランキングバナーに自分の写真を使い、みんなに見てもらうことで楽しんでいる。
毎日一枚、思い出に浸りながら選んでいる。
早く元気になって写真を撮りに行きたいものである。
今日も、リハビリ、頑張っていきましょう(^O^☆♪