夜中の1時に目が覚めた。
周りが騒がしい。
電気もついた。
看護婦さんも三人、部屋にやってきた。
何事かと起きると、隣の爺さん眠れないという。
そりゃ、そうだ。
眠れるわけない。
あれだけ昼間に寝ていれば、夜には無理である。
猫より多く寝ている。
眠れないから頭が痛いという。
痛み止めの注射と眠り薬で、いびきの世界に旅立っていった。
隣は眠れたからいいが、私は目が覚めてしまった。
延々と、4時まで眠れなかった。
この真っ暗の中で3時間、これからの生き方を考えていた。
今日で、病気で仕事を休み始めてちょうど二年となる。
途中、病気療養中に定年を迎え、退職となった。
現在も入院中・・
これでええんかい・・
ふと、虚しさを感じた。
退院しても無職である。
まだ年金も出ない。
と言って、仕事をする気力もなし。
ただ、ゆるいボラティアならできるかも。
何かいいNPOなどないかと考えてみた。
根が野良なので、疲れることは避けたい。
胸骨までなくなったので、力仕事は無理である。
せっかく定年を迎えたので、遊ぶ時間も欲しい。
片手間でできて、好きな時に休める。
そんな都合のいいNPOなんてあるのだろうか。
なんなら、なければ自分で作ってしまおうか。
さしずめ、名前は野良老人趣味の会というところか・・
真面目に世の中のために働こうとしている人から石を投げられそうである。
まぁ、退院したらのタラ話・・
まずは元気にならねば・・
頑張ろう(^O^☆♪