にぎやかな朝である。
静かな朝は1日限りとなった。
昨日、新しい患者が入った。
耳の遠い、かれこれの爺さんである。
爺さんの楽しみはラジオである。
朝五時からラジォを聞いている。
本人は小さな音で聴いているつもりなのだろうが、悲しいかな耳が遠い。
周りの人には普通の音に普通に聞こえるのですが・・
朝早くからカトリック教会からありがたい言葉を聞いた。
心の灯火・・
聞いたのは学生時代の徹夜明け以来か・・
明るく心を照らしましょう・・
まだ朝早いので、私としてはまだ照らして欲しくないのですが・・
さて、今は六時半。
ラジオ体操の時間である。
今日は徳島からのようである。
久々にラジオ体操でもしてやろうかと思っていたら、突然ラジオが消えた。
爺さん、ラジオ体操は嫌いなようである。
なんとも・・
なぜラジオ体操でもしてみようかと思ったのは、なんと・・・なんと・・
昨日・・
機械が外れたのです。
一年以上、大きくなったり小さくなったり、形を変えつつも、いつも私の体についていた機械。
とうとう、外れました。
前もって言ってくれればいいのに・・
突然、外れました。
いよいよ退院間近。
とりあえず1日外して様子をみますと言って立ち去った主治医。
今日の回診で、結果によっては退院の言葉が聞こえそうです。
ただひとつ気がかりが・・
中はよくなったので、今度は形成外科でね・・
という謎の言葉を残して去っていった。
さてさて、どうなるのでしょう。
まぁ、前には進んでいます。
あと、もう少し。
頑張ろう・・