私が手術室に入ったのが、9時。
終わったのが4時という。
今回も長い手術だったようである。
私は意識がないのでわからないが、大変だったようである。
ただ、前回は12時間くらいかかって、カミさんが帰宅したのが日付が変わっていたという。
その点、明るいうちに帰れたと喜んでいた。
手術の前は私は元気であった。
歩いて手術室まで行き、自分で手術台に乗った。
意識もはっきりしていたので手術室の様子がよくわかった。
まぁ、知らない方がいいのだが・・
いろいろ準備をしているうちに眠らされていた。
終わった頃だろうか、目を開けられて光を当てられた。
しかし、体は動かなかった。
意識が戻ったのは翌朝。
目覚めた時、窓からの光が眩しかった。
おぅ、生きている。
そんな感じの目覚めであった。
何度目かわからないICUでの目覚めである。
看護婦のみなさん、顔見知りで、まずは挨拶からだった。
なんとも言えない気分だが、安心感はあった。
危篤な人がいなかったためか、明るい雰囲気であった。
遠くからテレビの音が聞こえてきた。
最近ICUでもテレビが見れるようになった。
私も見ないかと尋ねられたが、見たい番組もなかったので断った。
今日、主治医とICUのテレビの話になった。
主治医はICUの責任者も兼ねている。
なんと、ICUのテレビは過去一週間分の番組が見れるようになっているという。
番組はwifiで飛ばしているらしい。
話の種に見ておくべきだった。
次回と言いたいところだが、もうICUからは卒業したいものである。