同室の人の容態が芳しくない。
夜、医者や看護婦の出入りが多かった。
その度に目が覚めてしまった。
一人は痛みで苦しんでいる。
暗くなると痛みが強くなるという。
そして、朝になると楽になるらしい。
痛み止めを注射したり、薬を飲んだり、大変そうである。
一人は食欲と戦っている。
腹を手術しているのだが、食べてはいけない時に食べてしまう。
以前、ブログで書いたおにぎり爺さんである。
一度、外泊が認められて家に帰ったのだが、戻ってきて容態が悪い。
医者や看護婦が何を食べたのかと聞くのだが、わからないと答えている。
わからないのではなく、言いたくないのであろう。
どうも、腹に良くないものを食べてしまったようである。
そして、もう一人、禁煙で苦しんでいる。
血痰が出て、肺を手術したのだが、なかなかタバコが止めれないようである。
一度、手術して退院したのだが戻ってきて再手術である。
今もよく病室を抜け出しているところからすると、ひょっとしてタバコを吸いに病院の外に脱走しているのかもしれない。
みんな、病気を治すためにいろいろ苦しんでいる。
欲に勝つのが大変そうである。
まぁ、自分も人のことは言えない。
私は、いろいろ動くのが好きである。
旅行に行ったり、山に登ったり、いろいろしたいことがある。
しかし、今はひたすら我慢の子である。
明日はいよいよ手術である。
また一つ、乗り越えないといけないものがある。
手術後、いろいろあるだろうが、頑張って病を治したいものである。