空は青空である。
梅雨が明けたような朝である。
天気はいいのだが、私の気持ちは暗い。
昨夜もいろいろあった。
例のおにぎり爺さんは相変わらずいろいろ事件を起こしてくれる。
あまりにも勝手に動くものだから、彼の体には起き上がるとナースステーションに知らせる機械がついたようである。
歩こうとすると、すぐに看護師さんが飛んでくる。
それを彼はすごく嫌がっている。
一人でどこかに行きたいようである。
しかし、トイレに行く際も看護師が必ずついて動いている。
完全監視の状態である。
目を話すと何をするかわからない。
手間のかかる爺さんである。
今朝はまだ暗いうちから大音量でテレビを見始めた。
当然、看護師さんが飛んできた。
イヤフォンがなくなったからと理由を言っている。
いつもテレビに指しているのだからなくなるわけない。
イヤフォンは引き出しから出てきた。
これは、確信犯なのだろうか・・
周りに対して嫌がらせなのだろうか・・
朝早くから起こされて、みんな寝不足になっている。
私はいいのだが、同じ部屋には今日手術の人もいる。
なんとかして欲しいものである。
というより、早く良くなって退院してもらいたいものである。