あっという間に夜があけた。
昨夜は短い夜であった。
ゴルフのため寝不足が続いていたためか、昨晩は熟睡であった。
気持ちのいい目覚めである。
早速、談話室にコーヒーを飲みに行った。
iPhoneを持って談話室に行った。
なぜ持って行ったかというと、曲を聴きながらコーヒーを飲みたかったからである。
昨日より新しく二人の患者が入り、また満室となった。
二人ともこの病院では珍しく若い。
耳の遠い爺さんだけなら病室で曲が聴けたのだが、曲を病室で流せなくなったからである。
普段はiPhoneを持ち歩かない。
と言うより、持ち歩けない。
いつも点滴棒とともに移動しているので、片手はふさがっている。
残りの手でコーヒーを持って談話室に行くのでiPhoneを持つ余裕がない。
しかし、今日はパジャマにポケットがある。
このポケットに入れて持って行った。
談話室はクリスマスモードである。
談話室だけでなく、いたるところにクリスマスツリーが飾られている。
iPhoneを持ち歩いていたので、写真を撮ってみた。
病院の中でこれだけクリスマスモードなのだから、外はさぞかし賑わっているのだろう。
そろそろ私のところにもサンタさんがやって来そうである。
「もう退院していいよ」
という声が聞こえてくるだろう。
ついでに自分自身へのプレゼントも考えている。
以前より、新しいカメラが欲しかった。
X100Tが欲しい。
今持っているのは、X100という二世代前の旧バージョン。
中古で買ったものである。
新しいものはいろいろ機能が増えている。
機能が増えたからいい写真が撮れるものではないが・・
新品だと高いので、中古で探している。
目覚めは悪い日もある。
痛みのある朝である。
体調はそれほど変わりがないのに、日によって痛みの程度が変わるのが不思議である。
痛み止めの利き方であろうか。
痛みは人によって違うそうである。
そんな痛い朝に限って、痛み止めの配布が遅い。
6時間おきに配られるのだが、今日は遅れている。
朝の看護婦さんは忙しい。
限られた人数で、いろいろな朝の仕事をこなしている。
痛み止めは麻薬系を使っているので、看護婦さんの管理のもとで飲むこととなっている。
そのため、他の薬と違って自分で保管して飲むことはできない。
看護婦さんがやってくるまで、じっと我慢である。
昨日は病院の脱走を計画していた。
目的は肉まんゲットである。
病院にあるコンビニでは肉まんは売っていない。
先日カミさんが買ってきた肉まんを半分分けてもらった。
めちゃくちゃ美味しかった。
半分と言わず、一個まるまま食べたかった。
その気持ちがずっと残っている。
今日こそはと思い、病院の出口まで行ったのだか、冷たい風で諦めた。
その代わりに、前々から気になっていた、あげぽよを病院のコンビニで買った。
味は微妙である。
少なくとも私の好みではなかった。
生チョコレート入りのまんじゅうという感じである。
肉まんの味を求めていただけに、がっくり感が大きかった。
昨日は退職した職場の同僚から電話があった。
様子伺いである。
今日は忘年会なので、その際の挨拶で私の近況を伝えたいとのこと。
もう仕事場を離れて一年以上たっているのに、まだ私のことを気遣ってくれている。
ありがたいことである。