朝の5時、目覚ましのアラームがなった。
隣の住人のスマホからである。
今日は手術日なので、気合を入れて早起きしようと思ったのであろう。
しかし、起きた気配はなかった。
6時になって、病室に電気がついても、起きる気配がない。
ならばと、私が点滴棒をガラガラと響かせて、二度ほど枕元を歩いてあげた。
やっと、起きたようである。
今日は冷え込んでいる。
もう冬の気温である。
空は雲ひとつない快晴である。
放射冷却の見本のような朝である。
昨日より早く談話室に行ったので、いつもの席に座れた。
黒色から、紫、赤紫、そして赤色へのグラーデーションの空が見事であった。
入院する前は、夜明けの空など見ることはなかった。
暦の上でも、あと二日で冬である。
春に入院して、夏を過ごし、そして、秋も終わろうとしている。
ふと、春夏秋冬の歌を思い出した。
今年の春はどこに行こうか
今年の夏はどこに行こうか
春の桜も夏の海もあなたと見たい あなたと居たい
今年の秋はどこに行こうか
今年の冬はどこに行こうか
秋の紅葉も冬の雪もあなたと見たい あなたと居たい
この曲は仕事で作ったスライドショーに使ったので、頭にこびりついている。
あなたと見たい あなたと居たい のフレーズが好きである。
このブログの名前を、どこかに行きたいなぁ ではなく、どこに行こうか に変えたくなった。
今頃になって、昨日書こうとしていたことを思い出した。
インフルエンザの予防接種のことである。
昨日が接種日であった。
看護婦さんはすでにみんな受けている。
そして、みんな痛かった、そして、腫れたという。
今年の注射はさぞかし痛いのだろうと構えて待っていた。
注射はベットの上でした。
入院患者は楽である。
注射が終わって、いつ痛くなるのかと聞いた。
すると、今、液を入れた時が一番痛いという。
たいしたことなかったというより、ほとんど痛みを感じなかった。
ずっと、傷口の痛みに耐える毎日を過ごしている。
そのためか、痛みに対しての耐性がついたようである。
しかし、夜寝る前は体がだるかった。
そのため、消灯より早く寝てしまった。