入院していると、なかなか笑える機会が少ない。
ICUにいるときなど、一度も笑った記憶がない。
その後、一般病棟に移ってからもしばらくは笑いがなかった。
笑いはないが、青空や緑の木々を見るときは心が穏やかになった。
ICUにいるときは、とにかく青空が見たかった。
外界から隔離された部屋で、時計がなければ今何時かわからない生活を送っってきた。
夜中の2時に、カミさんが面会に来て、びっくりしたことがある。
自分では夜中の2時だ思ったのが、昼の2時だったのである。
そんな生活を続けていると、自然と笑いがなくなっていった。
笑わない生活が続くと、それが当たり前の生活になってくる。
笑いだけでなく、顔の表情すら変わらない日々が続く。
今はおかげさまで、病気の経過が良く、未来が開けてくると、笑いが戻ってきた。
逆に、今までの反動か、なんでもないことで笑えるようになった。
この前、Facebookで見つけた、この記事には参った。
知り合いがいいねを押していたので、何気なく開いたのであるが、その後が地獄であった。
笑いが止まらなくなりました。
腹を抱えるくらい笑うと、傷口に響いて、地獄の苦しみになります。
この記事は、忘れたと思っても、また思い出し、笑ってしまいます。
その度に、もんどりを打って苦しみます。
先日も腹を抱えて笑ってしまう光景を見てしまいました。
認知症のおばあさんと、いつもテレビを独占するわがままな爺さんの対決です。
イタズラ好きの看護婦さんが二人を同じテーブルに座らせたのです。
この二人、笑うことも話すこともありません。
爺さんの方は一人でテレビを見たいので、うっとおしい顔をしていました。
認知症のおばあさんの方は、ただじっと無表情で、爺さんを眺めていました。
その後の展開を考えただけで、笑いに耐えれなくなり、痛みに苦しみました。
笑いは大事です
笑えるということは、心に余裕があることです。
笑いが増えてきたのは、退院も近いということです。
夏もそろそろ終わります。
夏が終わる前に、食堂の夏メニューをこなさないと。
紅葉の季節までには元気になって、カメラを持って撮影に行きたいものです。