田舎で聞いた話である。
田舎の年寄り二人は農業をしていたから、今、国民年金で生活している。
生活費は一人分の年金でまかなえるので、ずっと婆さんの分は貯金をしているという。
もう、80だからかれこれ溜まっているようである。
そのまま置いておくのはもったいないと、銀行から外貨預金の勧誘を受けたと相談された。
なかなか田舎のことだから断りにくいようで、最終的に銀行員から私に電話をもらい解決した。
田舎に住んでいるとお金を使うことがないという。
確かに自給自足的なところが多い。
最近はイノシシや猿に畑をあらされるので、そうはいかなくなっているという。
ずっと作り続けたミカン畑も収穫に手間がかかるので、木を切り倒してしまった。
それでも、外に出かけることが少ないから出費も少ない。
溜まるわけである。
楽しみは花を育てることである。
元気な60代の時は外国旅行も含め、年に一、二回は旅行に行っていた。
最近は入院も多くなって、旅行したという話は聞かなくなった。
入院すると、保険をかけているから、お金がもらえるようである。
さらに、お金は貯まるという。
私に言わせると、風呂が古くなっているから、リフォームしたらと勧めるのだが、もう先が短いのだからもったいないという。
田舎の人は我慢強い。
夏の暑さにもじっと耐え、冬の寒さにも耐えている。
今日のようにたまに来る孫の顔を見るのが一番幸せのようである。
1ヶ月にかかる生活費は
よく、いろいろなところで老後27万、一ヶ月に生活費でかかるなどという、雲の上の話を読むが、東京などの都会の人の話でしょう。
田舎とまでいかなくても、地方都市で老後生活するのであれば、十数万で済みそうである。
一ヶ月、都会のような生活費を使えるならば、年間何回も旅行ができそうである。
欲があれば、苦があるという言葉がある。
欲を出せば、金がいる。
自分に与えられた環境の中でうまく生活していきたいものである。
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