まだ夜が開けない。 冷たい雨の朝である。 談話室から、真っ暗な空を眺めながら、コーヒーを飲んでいた。 明けない夜はない。 必ず夜は開ける。 そんなことを考えていた。 ICUにいた時は、夜が開けなかった。 部屋に窓がなかったからである。 寝ても、寝ても…
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