定年退職すると、今まで見たことのない大金が入ってくる。
そして、悩むのがそのお金をどうするかである。
まだ、私が職場にいるときには、よく退職する先輩から相談を受けた。
株を買いたいんだけど・・
私はいつもこう答えた。
やめたほうがいいですよ・・
その理由は今まで株取引をしていない人が急にやっても儲かるわけがない。
まず、負けるのが相場である。
そこで不安になった人は銀行からお声がかかる。
投資信託しませんか・・
これなら安全ですよ・・
が、これにもあまり期待しないほうがいい。
銀行でする投資信託は手数料が高い。
その次に来るのが、外貨定期預金しませんか、である。
これは、円から外貨、そして、外貨から円に戻すときの手数料が高い。
少々金利がいい国の外貨定期に入れても、手数料で利益はなくなる。
結局、為替相場によって儲けが決まる。
為替が読めない人には、これもお勧めしない。
では、どうしたらいいか。
そのまま、じっと銀行に預けておくのが懸命である。
ただし、昔のように利子はつかない。
減らないというのがメリットである。
これで納得できる人はこれが一番である。
それでも、少しは小遣いが欲しい・・
将来のインフレが怖いという人は、こんな風に株を買ってみるのもいい。
まず、使う資金は少な目から始めよう。
そして、最初買った株は下がるものだと思って買おう。
そして、下がった株価が戻ってくるまで我慢しよう。
株取引には精神力が必要である。
株価が、週に10パーセントくらい上下するのはざらにある。
リーマンショックの時はかなりきつい思いをした。
持っているお金が減って、恐怖感を感じる人は株はやめたほうがいい。
さて、どの銘柄を買うかである。
自分の知らない会社の株は買わないほうがいい。
これは儲かりまっせという言葉は信じないようにしよう。
基本的に株投資とは、その会社を応援するというものである。
その応援のお礼で配当金が出る。
その金額は、今の銀行金利からすると、はるかにいい。
それで、満足できる会社を探してみるといい。
株価が上がらなくても、配当金をもらえればいい。
当然、何年も持つのが基本である。
車が好きな人なら、自動車会社。
旅行が好きな人なら、航空会社。
趣味で得た知識はこんなところに役に立つものである。
バソコンの知識があって、かつ、昔から株を取引していた人なら、すでにかなりの財産を手に入れているはずである。
趣味がお金に変わります。
基本は、知らない分野には手を出さないということ。
将来の円安に備えて、外国株も考えること。
そして、最大の目的は、老後の資金を減らさないことである。
そう考えると、おのずから買う株が見えてくると思う。
楽しい老後を夢見て(^O^☆♪