カミさんの朝は忙しい。
朝ごはんを作り、昼の弁当を作る。
自分の弁当だけでなく、私の昼ごはんも作る。
私の入院中は子供達の晩御飯も作っていたという。
私が退院して、晩御飯の分、少しは朝の時間に余裕ができたようである。
しかし、私の傷の手当の仕事が増えている。
傷口をシャワーで洗い、ガーゼで拭いて、薬を塗る。
そして、例のオムツを傷口に当てて、テープで止める。
朝の忙しい時に、手際よくこなしていく。
全てが終わり、いよいよ出勤である。
私の仕事はそれを見送るくらいである。
私も見ているだけでなく、何か手伝いをと思っている。
今はゴミ捨てくらいしかできない。
もう少し体が動くようになれば、朝ごはんくらいは作ってあげたいものである。
元気な時は、私が朝ごはん作る時もあった。
特に私が休みの時は、結構作っていた。
定年退職して、家の中で一番時間があるのは私である。
そろそろ主夫デビユーをしなくては・・
気持ち的にはいつでもオーケーなのだが、体がいまひとつ動かない。
昨日など、夕方買い物に付き合っただけで、息切れがして、しばらく横になっていた。
情けない体である。
いつになったら、みんなのために働けるようになるのだろうか。
カミさんは、今までたくさん働いたから、もうゆっくりしていいよという。
涙が出そうな言葉である。