雨降りの朝である。
シトシトと、秋雨である。
もう夏は終わった。
そして、入院も終わる。
入院してからちょうど二ヶ月。
夏の間、避暑のために入院していたようなものである。
いろいろあったが、とりあえず退院。
まずはめでたいことである。
ただ、完治したわけではない。
通院も続く。
しかし、生活環境は格段に良くなるはずである。
退院が決まったためか、昨夜はよく目が覚めた。
隣の爺さんのテレビの明かりのせいでもあるが・・
起きている間いろいろ物思いにふけっていた。
幸せって、なんだろう・・
私にとってまず痛みが消えて欲しい。
咳も止まって、血痰が出なくなって欲しい。
普通に歩けるようになりたい。
今回の入院で胸骨がなくなった。
腹から胸にかけて大きな傷が残った。
というより、まだ閉じていないところがあるが・・
要するに入院前の体に戻りたい。
当たり前にあったものがなくなって、昔は幸せだったんだなぁと感じる。
健康というもののありがたさに気づかなかっただけである。
美味しく、ものが食べれて、元気に歩けて、そして、気持ち良く眠れる。
幸せとは、幸せであることに気づくことではないだろうか・・
逆に言えば、今の幸せに気付かない人は不幸である。
こんなことを退院の朝に考えていた。
さて、今日から幸せな日々が始まる。
楽しむことにしよう(^_^)☆