体についていたホッチキスがなくなった。
正しくはステープラーというらしい。
縦と横、合わせて50個くらいついていた。
一度に外すのではなく、2日に分けて外した。
最初の日は飛び飛びにのけた。
なんとも、面白い外し方である。
傷の模様が面白いので、カミさんは喜んでいた。
そして、昨日すべてがなくなった。
今の私の体の模様は虫の腹のようだという。
なんとなく想像がつく。
残念ながら自分では見えない。
というより見たくない。
横20センチ、縦40センチほどの傷である。
さらに、その前の手術のあとが縦線の途中から横に伸びている。
カミさん曰く、まさにキカイダー状態という。
なんか泣きたくなるような気持ちになる。
まぁ、年だし人様に見せることはない。
ただ、温泉などの大浴場では気がひける。
開き直って、凄いだろうと自慢する方法もあるが・・
まだ、上部の植被したところは閉じていないので、相変わらず機械が付いている。
いつ外れるのだろうか・・
患者の気持ちも知らず、主治医は二週間ほどの休みをとっている。
どこに行ったのだろう。
まぁ、それだけ患者をほっておけるということは、私の状態がいいということであろう。
明後日、仕事に戻ってくると看護婦さんは言っている。
さてさて、帰ってきたときの第一声はなんというのだろうか。
楽しみである。
まぁ、大きな手術の後だから休みたいのだろう。
私の手術の後、ずっと休みなしで病院に来ていた。
医者の職業は大変だと思う。
夜も電話で呼び出されることもあるという。
今回は、呼び出されてもこれないところまで行ったのだろう。
もう一人の医者に全権委任という形でいなくなっている。
さて、休みをとって気分を変えて、
「どうですか。退院しますか。」
なんて言葉が出るか・・
水曜日を期待しよう。