病院で朝を迎えている。
いい天気である。
昨日、自宅で過ごしたお陰で、気持ちのいい朝である。
昨日は普通の味噌汁の朝ごはんを食べて、昼は好物の鍋焼きうどん、そして夜は生姜焼きを食べた。
なんでもない食事だが、すごいご馳走を食べた満足感がある。
一ヶ月ぶりの我が家、やっぱり家がいい。
家で何をしたかというと、何もしていない。
ずっとソファーに座ってぼんやりしていた。
テレビも見ない。
音楽を聞くわけでもない。
静かな時間を楽しんでいた。
病院でも何もしないことが多いが、周りの雰囲気が違う。
昨晩、病院に戻ってきてわかった。
病院って意外に騒がしい。
談話室でお茶を飲んでいても、誰かがやってきて、テレビをつける。
ベットの脇に各人テレビがあるのだが、わざわざ談話室のテレビをつける。
テレビを見たいわけではない、
チャンネルをいろいろ動かして、結局、自分の部屋に戻る。
気分転換なのだろうか。
誰かが話しかけてくれるのを待っているのであろうか。
うまく気分転換できないと、悪い方向へ向かっていく。
気持ちがだんだん暗くなる。
体もよくなってきたことだし、また一週間後に家に帰ってみることにしよう。
それが私にとって一番の気分転換である。
ほんと、家は極楽である。