疲れた朝である。
夜汽車で寝たような感じである。
まだ、体も頭もボーとしているが,もう寝る気もおこらない。
昨日、二人の患者が増えた。
そのうちの爺さんの容態が非常に悪い。
入院した時は、6人くらいの人に囲まれてやってきた。
医者が容態を確認している間、周りで、ワイワイガヤガヤ。
うるさくて、医者が外に出て行ってくださいというくらいである。
その後、診断が終わり、点滴が始まると、蜘蛛の巣を散らすようにみんないなくなった。
なんだったんだろう。
一人も付き添いがいないので、その後看護婦さんは入院書類の確認とか困っていた。
爺さんは、一度入院していたのだが、治療を諦めて在宅に変えたようである。
しかし、限界がきたようである。
そのための緊急再入院のようである。
治療はしないようで、痛みだけ取ると医者が説明していた。
夜中、痛みで苦しんでいた。
麻薬系の痛み止めを使っているのだが、なかなか効かないようである。
消灯後、度々看護婦さんをよんでいた。
その度に部屋が明るくなる。
何回、夜中に目が覚めたことだろう。
もう一人の新しい患者も眠れないようで、夜中中テレビを見ていた。
部屋の天井の明かりがネオンサイン状態である。
これも結構気にかかるところだが、まぁ長い入院生活、慣れている。
これで本来の病室の姿に戻った。
今までの大部屋独り占めは快適すぎた。
これからは、この環境で耐えていかないといけないのであろう。