長かったというか、短くも感じるが、微妙な一ヶ月であった。
一ヶ月の間に手術とICU生活が入っているので、今までの入院よりは日が経つのが早く感じる。
カミさんも早かったと感じるらしい。
病院の中での時間の流れと外との流れの速さは違うのかもしれない。
ただ、前の入院が一年にも及んだので、それからすれば大したことはないという。
私もいろいろたくましくなったと笑っていた。
昨日は髪を切った。
病院に散髪屋さんがあるので、予約さえしておけば、待たずにカミが切れる。
夏モードで短くしてもらった。
髪を切ると、なぜか気持ちが退院モードに入った。
体はまだまだなのであるが、気持ちだけは元気になっている。
今日は、個室から大部屋に移動する。
いよいよ普通の病人となる。
というか、もう重病人の範疇から出ているのだが・・
大部屋に移動すると、今の静かな環境からはおさらばである。
さぞかし賑やかに感じるだろう。
いろいろ刺激を受けるので頭が活性化してくれるだろう。
ただ、例の匂いだけはこらえてほしい。
移る病室には現在オムツ生活の患者はいないと聞いている。
それだけでも大部屋生活が楽になる。
昨年もそうだったが、この暑い時期なぜか元気な患者が増える。
昨日など、談話室はいろいろ賑やかであった。
中には碁盤を持ち込んで楽しんでいる爺さんも現れた。
相手が見つかれば、楽しい入院生活となるであろう。
ばあさん連中も相変わらず、よもやま話に花を咲かせている。
なんかここは病院なのだろうかと思ってしまう。
今日から私も世間の荒波に揉まれることとしよう。
頭も体も今日から退院に向けての本格的な訓練となる。
頑張ろう。