今週の土曜日に退院である。
主治医は退院という言葉を使わず、外来通院に変えますと告げた。
週に三日の通院である。
外来で治療を行うのでなく、今入院している病棟に通院という。
ここで、傷のスポンジ交換をするようである。
退院というより、外泊入院の感じである。
退院が決まると、さぞかし嬉しいのだろうと思っていた。
しかし、それほど喜んでいない自分がいる。
まだ、傷口は大きく開いたままである。
痰の色は茶色で汚い。
心配なことがいろいろある。
そのため素直に喜べないのであろう。
カミさんは言う。
とにかく退院することが大事である。
長く病院にいること自体が良くない。
精神的にも病人に染まっていく。
早く普通の生活をして、体力をつけていったほうがいいという。
確かにそうである。
病院にいると、手取り足取りいろいろ世話をしてくれる。
空調温度も管理されていて快適である。
まさに温室生活である。
こんな恵まれた環境にいると、人間だらけてしまう。
というより、もうかなりだらけている自分がいる。
まず退院である。
それから後のことは、その時考えればいい。
通院はどうしよう。
家で体調が悪くなったらどうしよう。
いろいろ心配事はあるが、とりあえず退院である。
退院まであと二日。
うーん、頑張ろう。