ボロボロの朝である。
昨日から機械の警告音が止まらないので、電源が切られている。
そのため、フィルムから体液が漏れて、胸の周りはガーゼだらけである。
誠にうっとおしい状態である。
夜中には、そのガーゼから染み出した体液のため、パジャマも着替えた。
二日連続の睡眠不足の朝である。
こうなるのは昨日から想像できた。
機械の故障が疑われるのだから、交換するとか対処できたはずである。
新しい入院患者が増えているので、どうも後回しにされている感が強い。
これで何事もなく済めばいいのだが、菌が入って感染症になるのが怖い。
感染すると、点滴生活に逆戻りである。
なんとかそれだけは避けたいものである。
二日前から、なんとかしてくれと言っていた。
それが主治医に届いていないようである。
動いてくれないのは大きな病院の宿命だろうか。
今日は、まず検査である。
先ほど大量の血液が取られた。
この後、レントゲン検査がある。
いつになったら、元の状態に戻してくれるのか未だ不明である。
イライラが募る朝である。
まぁ、これくらいでイライラするのはまだまだ修行不足である。