朝が来た。
今日は青空である。
病室のブラインドを開け、顔を洗い、コーヒーを入れる。
毎朝の日課である。
この時間から朝食までが病院生活の中で一番平和な時である。
6時から看護師さんたちの行動が始まり、今まで静かだった病院内が賑やかになる。
面白いもので、この時間帯からナースコールが鳴り始める。
動けない患者も活動開始である。
最近病院食で検索して来られる方が増えた。
多分同じように入院している人からだと思う。
入院生活の中で食事は大きなウエイトを占める。
一番の楽しみといってもいいかもしれない。
これが美味しいか、美味しくないかが入院生活の満足度を決める。
私の場合、朝食は満足するものである。
パン、味噌汁、果物、ヨーグルト、そして日替わりのちょっとしたおかず。
毎日代わり映えのしないメニューであるが満足である。
昼になると毎日色々なものが出てくるのだが、満足度の差が大きくなる。
そのため、今は休日以外は止めてもらって、病院内の食堂で食べることが多い。
それでも、日曜に食べるのだが、う〜んと唸ることが多い。
たまに当たりのメニューがある。
例えばこれである。
カレーは多く出そうなのだが、病院では滅多に出ない。
患者が年寄りが多いためだと思う。
お年寄りが好むメニューが多いので、お年寄りの患者からは評判がいいと聞いた。
そのためか夜になると、魚料理が多い。
珍しく昨晩は肉が出た。
肉の場合、圧倒的に鶏肉が多い。
たまに豚肉。
牛肉はほとんど出ない。
こんな感じの食事で毎日が過ぎていく。
味は薄味である。
高血圧と糖尿病対策である。
健康的といえば健康的なのだが、若い人には物足りない味付けと思う。
私が参っているのは、減塩対策のため、味付けするときに砂糖やカラシで味付けしているものである。
特にに煮物は甘い。
そして、面白い傾向として、魚はよく出るのだが、焼き魚が少ない。
醤油をかけて魚を食べる機会が少ない。
煮付けとか、あんかけとか、いろいろ一手間かけて作っているのだが、私としては、魚だったらシンプルに焼き魚が食べたい。
欲を言えば、刺身だが、半年入院しているが、一度もお目にかかったことはない。
全体的な感想であるが、短期間の入院であれば美味しいと思う。
しかし、入院生活が長くなると辛いものがある。