昨日は、入院中の病院から四時間ほど外出をした。
気分転換に自宅に帰った。
帰ったから、何をするでもない。
ただ、テーブルに座ってパソコンを開き、ネットで時間つぶし。
夕方になると、晩ご飯。
そして、病院に帰ってきた。
帰り際、車の中から、三日月が見えた。
月を見るのはいつ以来であろう。
入院している間は、夜空を見上げる機会はない。
久々見た月は綺麗であった。
いつも見ていた月がこんなに綺麗だったとは。
毎日、当たり前のことと済ませていることが、実はとても幸せなことだったりする。
昨晩のご飯も然りである。
珍しく、家族5人が揃った。
正月など、お客があるときは家族全員揃うが、何でもない日に五人揃うのは珍しい。
子供達も色々忙しくなり、晩ご飯を一緒に食べる機会は減った。
食べたものも何でもない、豚肉を焼いたもの。
今まで何回出てきたかという、いつものメニューである。
病院では柔らかいものしか出てこないので、肉を噛むのに苦労した。
昔なら、すぐ食事が終わってしまうものだが、おかげでゆっくりした食事となった。
自分だけでなく、子供達もいつもよりゆっくり食べていたようである。
実はいつもより分厚い肉を買ってきたようである。
久しぶり私が帰ってくるということで、ちょっとした贅沢をしたようである。
人間、病気をしたりして弱くなると、今まで見えなかったことが見えてくる。
その点、強い人間は傲慢なのかもししれない。
群れるのを嫌い一人でわがままに生きていこうとする。
昔の私がそうだった。
しかし、歳をとり体が弱ってくると、家族がありがたく感じるようになる。
人は歳をとると、周りの人に感謝をしながら生きていくようになるようだ。